もうひと月以上前になりますが、久しぶりに金沢を訪ねました。
最近は、旅の目的に応じてかなり真剣に宿選びをします。
そして仕事であろうが、プライベートであろうが、とにかくゆっくり眠れることと、空間に魅力があるところを選びます。
職業病かもしれませんが、人生も後半戦であることを意識すると、1日1日が貴重です。
昨年つなが〜るズで彦根を訪問した時に、町家に泊まったのがとても快適でしたので、金沢でも町家の宿を探しました。
町家の宿といってもピンキリ。
そこで選んだ宿はこちら「いぬい庵」でした。
間口3間ほどの小さな町家ですが、一棟貸しで、良い感じに改修されています。
土間だったところの吹き抜けはそのまま活かされて、正面の飾り棚が綺麗にしつらえてありました。
2階に畳の寝室が2部屋。 1階ホールの左側が居間になっています。
小さいながらも中庭もあり、浴室の窓からも庭が眺められます。
キッチンもちょっとした料理はできるくらいの広さがあり、なかなか快適。
夫もぐっすり休めたらしく、「ここに1週間くらい居たいね」とご満悦。
HPから拝借した平面図はこちらです。
この民家は恐らく大正末期から昭和にかけて建築されたものとのことでした。
簡易宿泊所として運営しているそうで、チェックインの時だけ担当の方が待って居てくれて、チェックアウトは電話を一本入れるだけ。
引き戸用の電気錠が優れものでした。
国産には良いものが無くて、韓国製とのことです。
さて、この町家宿の周囲は、町家・武家屋敷・農家などが混在して居たとのことですが、町家がわずかに残っているような状態です。
昔の町家が建ち並んで居た頃の様子は、路地の痕跡から計り知ることができますね。
近所でお店に活用されている素敵な町家を見つけました。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「金沢町家」のプレートがかかって居ます。
こちらは朝の散歩で見つけた町家。工務店さんのようですね。
こちらのプレートは「金澤町家」でしかも字体が違います。
ちょっと調べたら、金沢市が出しているものとNPO団体が出しているものと2種類あるようです。
どちらも、町家を再生して上手に活かしている場合に頂けるようです。
こちらの立派な元染物屋さんの建物は、何かに使われているようなのですが、なんなのか、、
検索してみました。
どうやら、外国人観光客向けのお料理教室や、舞妓さんの踊りを見ながらの金沢のお食事をするような場になっているようです。
徹底して居ますね。英文のHPのみです。
https://www.in-kanazawa.com/
この染物屋さんの建物を活かすところまで至るのに、様々な人たちが関わってきたこともわかりました。
おくりいえプロジェクトなどは、他の場所でも参考になる魅力的な活動です。
http://okuriie.jp/archives/270
用水路に沿って歩き、人気のパン屋さんまでやってきました。
モーニングをやっているというパン屋さんで、8時半でもちろん満席。
ウェイティングリストに10組以上という繁盛ぶり。
#ひらみぱん
私はパンだけ買って、町家宿に戻り、ゆっくり朝ごはん。
美味しかったですよ。大人気なのも納得です。
今年の金沢はほとんど積雪がなかったそうです。
土塀の覆いも、今年はお役目果たせず、、でしょうか。
さて、次回のブログでは金沢旅行1番の目的地、鈴木大拙館をレポートします。
お楽しみに。