2020年11月03日

杉を巡る旅  杉岡製材所

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何ヶ月ぶりでしょうか、飛行機に乗りました。
泊まりがけで出かけるのも、2月末の裏磐梯以来です。
向かった先は、福岡・朝倉にある杉岡製材所です。
ここには、「杉博士」が居るんです!


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こちらがこの製材所の代表をされている杉岡世邦さん。

たまたまつなが〜るズの平山さんが取材に行くと聞き、無理やりお願いして、私と神田さんで便乗させていただきました。


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この日は、取材用に、わかりやすいように何種類かの木取りパターンが用意されていました。

木を割くと、内部応力が解放されて反りが出るということも、説明を受けました。
例えば1枚目の写真は、2つに割っただけでこれだけの反りが出るということがわかりますね。


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明るいうちにと、杉岡さんが私たちを山に案内してくれました。
ここは、杉岡さんのお祖父様からの植林地。
ところが、九州北部豪雨の際、土石流で大きな被害を受けました。
子供の頃からお祖父様と一緒に見に行っていた杉の大木も流されてしまったそうです。

今も、その爪痕がくっきりと残っていました。


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針葉樹林というと、暗いイメージがあるかもしれません。
でも、案内していただいた森は広葉樹が混在し、足元まで光が届きます。


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英彦山(ひこさん)に、修験道で入る修行者たちが奉納で杉を植えたといわれているそうです。
その杉が、いまや樹齢200年を超える大木に育って居るとか。


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ガイド中の杉岡さん!

そして、さらに山に入って行くと、、、



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現れたのは「鬼杉」です。
樹齢1200年と言われています。

杉岡さんは、節目節目にこの杉参りをされているそうですが、圧倒的な存在感。


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写真を撮る背中に、その時のみんなの気持ちが現れますね。


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霊気溢れる洞窟とともに、古から祈りの場であったこと想像できます。



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そして製材所に戻って、敷地内にできたばかりの「方丈板倉 斎」を案内していただきました。



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崇高な、しかし方丈の小屋。



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中に置かれた像は、九州北部豪雨で流されたクスノキから掘られています。


「方丈板倉 斎」については、私が説明するよりも、杉岡さんがブログで語られていますのでこちらをご覧ください。

http://www.sugiokatoshikuni.com/?m=202010


私は1日かぎりの短い時間でしたが、杉によって清められ、心穏やかに東京に戻ることができました。

ありがとうございました!


#杉岡製材所
#行者杉
#鬼杉
#方丈板倉 斎




posted by mikihayashi at 17:01| Comment(0) | 木の家のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする