10月28日、日経新聞の記事です。
住宅の耐震性を試すための振動実験で、震度6強に耐えるとされている「長期優良住宅」が倒壊したという内容です。
実験の動画映像もweb上にアップされています。
http://video.fc2.com/content/09.10.27%20E-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%85%AC%E9%96%8B%E5%AE%9F%E9%A8%93/20091028cub1DWTK/
実はそれよりも柱や梁の接合部ががっちり金物で留っていなかった同じ建物の方が、形をとどめています。
これは何を示したのでしょうか?
わたしもメンバーになっている「木の家ネット」では、日本の伝統的な木構法の様々な優れた面を伝えようとしています。
その一つが、金物で固定しない事に寄る、地震力の分散、ある意味での免震効果というもの。
ところが、今の構造研究者はとにかく金物などをバシバシつかって「固める」ことばかり考えているようです。
100年200年も住み継がれてきた民家こそ、本物の「長期優良住宅」ではないですか?
その知恵を活かさない、活かせない今の法規、間違っていませんか??