2010年08月25日

「木と土でつくる家」の温熱環境研究会に行ってきました

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昨日は、猛暑の中名古屋へ行ってきました。
私もメンバーになっている「職人がつくる木の家ネット」で『木と土でつくる家の温熱環境を考える』という研究会があったからです。

会場は、愛知産業大学准教授、宇野勇治先生のご自宅。
伝統構法でつくられた土壁の家で、温熱環境としても様々な工夫がされています。

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南側の緑のカーテンの御陰で、一階の和室はこんな感じで涼やかです。

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伝統構法の家は「スカスカ」で気密性がないと言われますが、さて宇野邸は?と、朝から気密試験が行われました。

一時期、窓を閉め切ったので、みんな汗びっしょりに、、、。

結果としては、もちろん高気密ではありませんが、ほどほどの数値が出たようです。

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この、爆弾のような物は放射温度計です。
周囲からの放射熱を受け、球体の内部が何度になるかを図るもの。
この温度が、人が感じる「体感温度」に最も近いそうです。

これを室内や室外に置き、放射温度計をもって測定しました。

外部:気温36.5度 湿度41%  球内温度 47.5度
室内:気温32.1度 湿度55%  球内温度 32.5度 (1階)
   気温32.1度 湿度56%  球内温度 31.9度 (2階)

室内の土壁の表面温度はほぼ29度で一定でした。エアコンはありません。扇風機のみです。
じっとしていれば、さほど汗も出ません。私には十分快適でした。

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屋外の地表温度が60度近くまで上がる中、緑のカーテンの内側は30度〜35度の範囲です。
植物は当然として、三和土の土間の表面温度がこの程度に抑えられているのは、驚きでした。

午後は、京都府立大学の尾崎明仁先生の「蓄熱・調湿のメカニズム」のお話と、宇野先生の「伝統構法住宅の環境調整手法』についてのお話を伺いました。

高気密・高断熱は、確かに省エネ観点からは良いのかもしれませんが、そればかりもてはやされるのはどうなんでしょう?
伝統構法の良さを生かした家づくりをしている作り手からすると、「ちと、ちゃう?(なぜか関西弁)」ってみんな感じているんですよね。

コントロールされた環境に身を置く事、楽で快適な環境を常に求めることは、長い目、広い目、深い目で見て本当に良い事なのでしょうか。

お二人の研究者のお話を聞きながら、様々考えさせられました。

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最期に、みんなで流しそうめんに舌鼓。

暑い日の夕暮れに、この涼感!

会場を提供してくださった宇野先生始め、セッティングしてくださった皆様、ありがとうございます。

こころもあたまもリフレッシュした一日でした。
posted by mikihayashi at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の家のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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