2010年10月10日

門司港・小倉にて

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木曜日の夕方から北九州に行っておりました。
どんな団体も一年に一回は「大会」「総会」というものがあるのですが、所属していてもなかなか遠方では出席できないものです。
私の所属している日本建築家協会の大会が小倉で開かれ、初めて参加してきました。


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会場となったのは小倉の北九州国際会議場。磯崎新さんの設計です。
小倉の駅前、そして港がそのまま直結していて、コンビナートの煙突が背景になっています。

2日間、シンポジウムや報告会に参加。ずっと座っていて、正直、ちょっと腰が痛くなりました。

シンポジウムの目玉は、お茶の間でも有名な東大の先生、姜尚中氏の講演。これは公開講座でしたので、大変な人気で市民が行列していました。

EUのように九州ユニオンをつくり、アジアの拠点となって、韓国とも自由に行き来できるようにしましょう、というような構想で、氏の例えでは、福岡がドイツ、熊本がフランスとのことで、会場の笑いを誘いました。種を明かせば、熊本出身の氏の情熱がそこに現れていたようなのですが、、、。

もう一つ、満席となったのが建築家谷口吉生氏の講演でした。私の尊敬する建築家のひとりなので、とても楽しみにしておりました。

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25年前の資生堂アートセンター、土門拳記念館から、最近の作品、進行中のプロジェクトまで、飾らず明解なお話で興味深く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

資生堂アートセンターはじつは美術品や商品パッケージなどのための「倉庫」をつくってほしいとの依頼だったそうです。
それを、美術館にして施主を説得してしまうとは、、、これも才能ですね。

谷口さんの近作に、広島の清掃工場がありますが、これさえも「見せるゴミ処理場」に仕立てています。
中央を貫通する、海へと向かう「道」が、広島の平和記念館からつながっているそうです。この建築には、実は強い象徴性が込められていることがわかりました。

周辺の名建築も「作品」の一部として取り込んだと言われる最近の代表作、NYのMOMAには、是非とも足を運びたいです。



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東京に帰る間際、どうしても門司港が見たくて、電車にのりました。
初めて見る、白い関門橋。今見れば、さほど大きな橋とは言えませんが、当時は大変なことだったであろうことが想像できます。


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港に行くと心が躍るのはなぜなのでしょう。

門司港は観光スポットとして整備され、夜はライトアップもしているようです。
このコンパクトなスケール感がいいですね。


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門司港は木造の駅舎で有名ですが、よく見ると鉄骨とのハイブリット構造のようです。
確かにレトロですが、十分駅として機能しています。いいですね。


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観光ガイドには載っていませんが、駅舎の横にあるJR北九州のビル、なかなかの存在感です。
これは、「旧・三井物産門司支店」で松田平田建築設計事務所の創設者、松田軍平の設計だそうです。

現在、耐震改修等に着手しているようですが、本来の建築がもつ良さを活かして、更に魅力的なものへと転換してほしいと思います。

滞在時間45分の門司港観光、大きな空と輝く海を眺め、満喫しました。
posted by mikihayashi at 09:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅人目線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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