今日のUIA東京大会では、ブータン王国のティンレー首相の講演がありました。
テーマは「サスティナブルな幸福な社会のための建築」です。
ブータン王国は、世界でも最も国民が「幸福」であると感じている国だと言われています。
その尺度となる国民総幸福量(GNH)は1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つの構成要素で計られるそうです。(wikipedia より)
それをもとに、ティンレー首相は「人を幸福にする建築」として16項目をあげられました。
全てを正確にメモできなかったのですが、その根本には、目先のことだけ考えるのではなく、ずっと将来を見据えた「建築的行為」をしていますか?との共通の問いがありました。
「あなた方は、空間をデザインするのではなく、そこに展開される人生、ストーリーをデザインするのではないですか?」
「真の富とは、困難な時に役立つ、文化や文明、人が尊厳を持って死ぬためのもの」
言葉のひとつひとつが心に響きました。
「自分は沢山の人とつながっていて、なんて豊かなんだろう。」
これは、ブータンのひとりの子どもの言葉だそうです。
終ったとき、なにか背中に電気が走り、スタンディングオベーション。拍手が鳴り止みませんでした。
小さなアジアの国から、世界を変えるようなムーブメントが起こっているのかもしれません。
他にも、友人にあったり、東京フォーラムを探検したりと盛りだくさんの一日でしたが、ハイライトでお伝えしましょう。
これはながしずてぬぐいプロジェクト。
https://readyfor.jp/projects/nagashizutenugui
ロビーで、学生さんたちが行き交う人にスケッチやメッセージを頼んでいました。
南三陸町の長清水集落の人たちを支援する活動です。
直接手伝うというより、皆で心を支えて行くような、未来に繋げるプロジェクトです。
私も賛同して、メッセージを書いたらこのカラフルな手拭を頂きました。
丸ビル7階でやっている「東京2050//12の都市ヴィジョン展」は、それぞれの大学の研究室が、とても力を入れている展示でした。
これは、東大の大野研究室が提案するファイバーシティの一角にあった一文。
もっと、私たちは今ある問題を総合的に考えていく必要があります。
プロフェッショナルとして、何ができるのか、、、。
答えは、まだまだみつかりません、、、。