突然現れた、この建物に目が釘付けになりました、、、、。
実は、これは石巻の熊谷産業さんの倉庫なのですが、被災して現在改修中とのこと。
熊谷産業さんは茅葺き、天然スレート葺きなどをされている屋根葺き屋さんです。
天然スレートは、雄勝町で今も生産されています。(東京駅の改修でも使われました)
しかし、壁を萱で葺いてしまうとは、、、。いいなあ。
なにやら、オランダから職人さんが来たそうです。
これは北堺の集落で立ち寄った民家。屋根だけでなく、妻の部分も天然スレート葺きです。
やはり、土蔵がかなり被害にあっていることがわかります。
こちらは、この地方で多く見かける板倉です。
柱を細かく入れ(これは一尺五寸ピッチくらいでしょうか)その間に板が縦使いで落とし込んであります。
板倉は、比較的被害を免れたようです。
佐々木文彦さんが増改築をされた、古民家を見学させて頂きました。
内部の立派な小屋組に、ため息、、。
ノスタルジックなうちわ。
改修工事の際に、蔵から発見されたのでしょうか?
最後に石巻市内へ。
これは、旧石巻ハリストス正教会教会堂です。
78年の宮城県沖地震後、石巻の旧北上川の中州に移築復元された木造の教会建築です。
津波で冠水したにもかかわらず、どうにか持ちこたえています。
この一帯は、地盤が80センチ程沈下したそうです。
川辺の遊歩道がすっかり沈んでしまっています。
高台から眺める中瀬。
宇宙船のような建物が、石ノ森萬画館です。
ガレキもヘドロも、もう片付けられていて、一見平穏な場所のように見えます。.
復興は進んでいるのでしょうか?
沈下してしまったこの場所に、戻ることができるのでしょうか。
石巻市は復興基本計画をHP上にも公表し、プロポーザルで具体的な案を選び、現在話し合いが進められているとのことです。
「私たち、地元以外の人間に、何を手伝ってほしいですか?」
と、佐々木さんにストレートな質問をしたところ、
「よく聞かれるんだけども、、、う〜ん、なにかなあ、、」と
考え込んでいらっしゃいました。
ガレキは概ね片付いて、特に人手はもういらないとなると、私たちにできることはなんなんでしょうか?
答えはとても見つからないのだけれども、忘れることなく、いつでも力をかせるように、、、。
そうそう、1枚だけ宴会の写真をアップします。
追分温泉での夜のごちそうです。
食べきれない程、、。このおもてなしの心に、感謝、感謝。
美味しい海と山の幸に舌鼓を打ちながら、東北の底力を信じた夜でした。
参加できなかったとのこと、本当に残念でした。
すこしでも、総会の雰囲気を感じて頂けたならうれしいです。沢山のことを見たので、なかなかうまく整理がつかなかったのですが、、。
来年は栃木で総会だそうです。今から、楽しみにしています!