今日は、こちらの食卓事情について少し、、、
Baccala alla Vicentina はVicenzaの代表的な郷土料理で、干しタラを時間をかけて戻し、ミルクとオリーブオイルで煮込んだもの。Vicenza人はしばらく食べない無性に懐かしくなる冬の代表的な家庭料理らしいです。
私が最初にVicenzaを訪問した時、行く先々、何処の家でもこれが出て来て、ちょっとばかり閉口したのを覚えています。トウモロコシの粉でつくった、そばがきみたいなPolentaと共に頂きます。
クリスマスから新年にかけての食卓にも、必ず登場するもの。
ただ、手間がかかるので、最近は家庭でつくる人は少ないようです。
以前のブログにも載せましたが、今年も元旦はコンソメ仕立てのTorteliniを頂きました。
イタリアのお母さんに言わせると、元旦はこの食べ方じゃないとだめとのこと。
コンソメは、チキンと牛肉の固まりから取ったもの。
さっぱりしていて、胃腸にも優しい感じです。
でも、元旦はその後、がっつりお肉もいただきますが、、
さて、先日はPadovaのオステリア(気楽なちょっと古めかしい食堂や居酒屋)での料理をアップしましたが、今日はVicenzaで食べたものを紹介します。
Bigoliという小麦のふすま入りの太いパスタもVenetoの郷土料理の代表です。
これは、イノシシとポルチーニのBigoli。
美味しかったですけど、なかなかのボリューム。
パスタやリゾットなどの最初の皿ですが、これでお腹いっぱいです。
そうそう、こちらの人は、必ずパスタの後お肉や魚を食べると思っている方が多いかもしれませんが、そんなことはないです。大抵、どちらかしか食べないです。コースで一通り食べるのは、クリスマスとか結婚式とか特別な場合くらいじゃないでしょうか。
イタリア料理もやはり少しずつ進化しているようなので、見聞のため、最終日はまた別のレストランに足を運んでみました。
これは、ほうれん草のムース。前菜です。
こちらの家庭料理で食したことがありますが、それをちょっと洗練した感じ。
ニョッキですが、変わったソースであえてあります。
Topinambur(トピナンブル)という初めて聞く食材なので調べると、日本語だと「キクイモ」と言うそうです。里芋と山芋の間の子みたいな代物でした。
なかなか、美味しい。これは多分里芋でも代用できそうです。
ニョッキもとろり柔らかくていい食感。なかなか、自分でつくると固めになってしまうのですが、さすがプロですね。
ついつい、欲張ってDolceまで注文してしまいました。
リンゴのケーキの上にアーモンドをまぶしたgelatoがのっています。
リンゴのケーキはマリアおばあさんのレシピがあるので、これは作れそうです。
というわけで、イタリアの最終日は美味しいお昼を頂きました。
ですが、夕飯が食べれなかったのは言うまでもありません。
さてさて、長かったはずの休暇もあとひとつ寝ると終わり。
今度はいつ来れるかな。