先週日曜日、冷たい雨が降る中、国立「旧高田邸」の実測調査に参加しました。
玄関ポーチのフランク・ロイド・ライト風なデザインが目を引きます。
大正の「文化住宅」の特徴があるとか。
窓まわりの、重なり合った庇が、独特の立面をつくりあげると同時に、出窓が明るい光を書斎に招き入れています。
書斎の洋風「書院」とでも呼びたくなる窓と収納。
天井のモールも、洋なのか、和なのか、、、
ガラス窓の格子割りも、個性的でモダンですよね。
玄関ホールの天井は高く、ディテールにも凝った部分が見受けられます。
実を言うと、このちょっと魅力的な「旧高田邸」は、住まいとしての役目を終え、近く取り壊しが決まっています。しかし、その前に図面を残そうと、今回は住宅医協会が実測調査に入ることになったのです。
本来は、住宅医の調査は、その後の適切な改修を行うためにするものなのですが、今回は残念ながら記録のみなんです。
しかし、いつもの様に、床下や小屋裏にも入って、構造矩体の状態や劣化状況も調査。
こちらは、玄関ドアの小窓。
セキュリティに配慮した、なかなかのアイディアもの。
調査には30名近くが参加しました。
この日は、イベントもあり、見学者も多数ある中での調査でした。
旧高田邸については、今回の調査の中心の酒井さんがまとめた資料がありますので、こちらをご覧ください。
この日の調査の記録や写真等を16日から展示します。
イベントは3月16日から25日まで。
この機会に、ぜひ国立の「旧高田邸」をご覧になってください。
住宅医によるトークイベントもあります!
「旧高田邸と国立大学町」85年の物語
チラシはこちらから。
http://takadagiichirou.tumblr.com/post/110337254772/85