年末、小旅行に行ってきました。
今年は、夏休みも、誕生日も、結婚記念日も特別にイベントもせず過し、年末年始も東京で過すことになっていたのですが、ふと思い立ち、箱根まで足を伸ばしました。
一度は訪ねたかった村野藤吾氏設計の「ザ・プリンス箱根芦ノ湖(旧箱根プリンスホテル)」に一泊の旅です。
レイクビューの部屋から見る、芦ノ湖の夕景は息を呑む美しさ。心を洗われます。
竣工が1978年ということですから、37年も経っていることになります。
一部改修もされた様子ですが、洗面台がバスルームの外にあり、別途ルームとの間の引戸など、今でも実に素敵です。円形プランのため、各部屋が末広がりになっていて、外部への空間のひろがりを感じます。
客室がドーナッツ状に配されて、中央部は中庭になっているわけですが、そこにエレベーターコアと階段が2つ飛び出しているわけですが、その丸みを帯びた階段室が独特なシークエンスをつくりだしています。
客室に行く時に必ず通過するこのロビー。
目黒区役所などでもそうですが、人が通り抜ける場所が立ち止まる場所になる、この空間の密度といいましょうか、、
宴会場に下りて行く階段ひとつとっても、物語が生まれそう。
メインダイニングの「トリアノン」
順番待ちの間、ずっと眺めていても飽きません。
あまり歩き回らないように、気をつけつつ、、
しかし、この人面の照明はすごい。
一歩間違うと、おどろおどろしくなりそうですが、、、
バルコニー脇にある、スチールの柱は構造的にも効いているのかどうか、、
しかし、その柱の太さが実に巧妙に周囲の木々の幹とあっていて、森の続きのような意匠となっていることを発見。
匠ですね、さすがです。
2日目は曇り空のため、富士山は臨めませんでした。(ちょっと残念、、)
しかしながら、村野藤吾ワールドを満喫することができました。
さあ、あと年末数日がんばろう!
ラベル:村野藤吾 ザ・プリンス箱根芦ノ湖
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