輝く海が見えてきました。
海岸線をしばらく走って、イタリアの東の端っこの街、トリエステにやってきました。
私たちを運んでくれたのは、こちらの特急、Freccharossa。
2時間半の旅ですが、スーパーエコノミーでなんと15ユーロ(1800円強.通常は3600円)。
日本の鉄道が如何に高いか、、、
東側をスロベニアに囲まれた港の街、トリエステ。
オーストリアハンガリーの影響が色濃く、文化的にもドイツ語圏の雰囲気があります。
運河があったり、、、
ヨットハーバーがあったり、、、
中心部の広場(Piazza del'unita d'italia)は、海に向かって大きくひらいています。
有名なカフェがあったり、、、
夜景は本当に見事です。
あまりの美しさに息を呑むほど、、、
丁寧なライトアップにセンスを感じます。
海を臨む丘の上に、14世紀の初めに建てられた、San Giusto教会があります。
ロマネスクスタイルで大きな薔薇窓が特徴的。
内部はビザンチンの影響を感じますね。金色のモザイクや、アーチの形状に。
屋根は木造のようです。
エントランスのドアは、私好み!
質感を変えた材を組み合わせた、モダンなドアです。
トリエステといえば、須賀敦子さんの「トリエステの坂道」という珠玉のエッセイがありますね。
そのなかで、強い季節風、北風ボラに吹き飛ばされない様に、坂道には手摺がついている、、という記述があります。
この日は、私も、しっかりボラの洗礼をうけました。
でも、ここに来たのだから、会えて良かった、Bolaさん。
トリエステは文学の街とも言われています。
詩人のウンベルト・サバの生まれ故郷であり、ジェームズ・ジョイスはここでユリシーズを構想したと言われていて、お二人の銅像が街中に今にも歩き出しそうに立っています。
旧市街は、歩行者の街となっていて、街路にはカフェのテーブルが並んでいます。
歩きやすくて、とっても清潔な街。
なるほど、こうやって丁寧に掃除をしてくれているからなんですね。