20年ぶりくらいでやってきた、花の都フィレンツェ 。
ルネッサンスの復習をさらりとしながら来たのですが、見るべきものが多すぎて、どこから回って良いのやら。
まずは大聖堂から。
白、緑、赤の大理石装飾にまずは圧倒されますね。
クーポラに上るには予約が必要で、来週初めまで一杯とのことで諦め、ジョットーが設計したと言われている鐘楼に登りました。
今回は、少々お高いけども美術館など72箇所が回れるというフィレンツェ カードを購入してみました。
おかげで、長い列に並ばず、優先レーンから入場できました。
ミケランジェロのラウエンティアーナ図書館は、何度言っても圧巻です。
階段一つにどれほどの時間をかけ、造形を完成したのでしょう。
ウフィツィ美術館は、流石に少々並びましたが、中に入れば、人気の絵もゆったりと鑑賞できました。
こちらは私のお気に入りのフィリッポリッピのマドンナ。
サンタマリアノヴェッラ教会のファサードは、やはりとりわけエレガントな印象。
正面のpiazzaからの引きもあり、写真映えがしますね。
以前行った時には、教会のエントランスに売店があってティザナ(ハーブティ)を買った記憶があるのですが、そんなものは一切なく、教会付属の薬局は別の所にお店を構えています。
今や有名になってしまった「サンタマリアノヴェッラ薬局」の本店は、高級香水店のような構え。
お値段もよろしく、買い物客は日本人や中国人ばかりでありました。
ハーブティなど売っておらず、薬草のサプリメントの売り場のみ。石鹸とポプリを買って、そそくさ退散しました。
歩き回ってお腹が空いてしまい、ウフィツィ美術館近くの小さな食品店に飛び込みました。
トスカーナ訛りの気さくなおやじさんが、一人でやっています。
美味しいパニーニをほうばっていると、近所の人が立ち寄っては、話し込んだり、他のお客に話しかけたり。
フィレンツェの日常を垣間見た感じです。
お腹いっぱいになりましたよ、パニーニだけで。
今回のフィレンツェの印象は、お天気が悪かったせいもあるかもしれませんが、正直イマイチでした。
私自身がちょっと変わって来た(年を取った?)のかもしれません。
駅前が道路工事中で大混乱でした。路面電車の線路を撤去中のようです。
これからの持続可能な街としては、逆に路面電車の方がエコロジカルなのではないかと思うのですが。
とにかく、路上駐車が多く、細くなった道を車やバイクが通り抜けていきます。
歴史的街区も、一般車の侵入を制限しているとはいえ、タクシー、搬入車、緊急車両、清掃車などがどんどん入って来て、実に歩きにくいのです。
これだけの文化遺産を抱えた世界的観光都市なのだから、自動車、バイクなどの対策をもう少し徹底して、より魅力的な街へと変わって行って欲しいものです。