2018年06月09日

屋久島の休日 

yaku.10.jpg

屋久島・麦生の家が竣工して早くも2ヶ月近く経ちました。

前回の屋久島訪問では、ちょっとゆっくり滞在して、島らしい時間を過ごすことができました。

屋久島では、登山の人が多いこともあり、ある意味「山小屋」的な宿が多いのです。
その中で、今回泊まったところは、広々としてゆったりした時間が過ごせる数少ない宿の一つかもしれません。


何回も屋久島に行っていて、初めて静寂と満天の夜空を満喫しました。もちろん、山にテントを張れば体験できるのでしょうが、宿泊施設でこれは本当に貴重です。



yaku.03.jpg

手入れの行き届いた、起伏のある庭には驚きます。
ガーデンデザインは、オーナーの奥様がされたとのこと。
ハワイでの暮らしが長かったとのことで、スケールの大きさを感じます。



yaku.02.jpg


外観も、アメリカンなスタイル。
しかし、なんと私の屋久島の家を2軒とも建ててくれた、久保田工務店さんの施工とか。



yaku.01.jpg


このテラスがとにかく気持ちいいのです。
リビングダイニングの2面が全てテラスに囲まれています。




yaku.04.jpg

インテリアはこんな感じ。
家具もアメリカ製で、サイズが大きいこと。

今回は他のお客様が居なかったので、この広いリビングダイニング、キッチン、バスルームを占有させていただきました。
デザイン担当は奥様で、なんと内装や家具の施工は全てご主人がされたそうです!!

とても素人とは思えません。びっくりの連続。




yaku.05.jpgyaku.06.jpg


インフラが何もなかったこの土地を、言葉通り「開拓」されたとのことで、まずは井戸を掘ったら、温泉が出てしまったそうです。
なので、庭には温泉の露天風呂まであります。(実は私は入らなかったのですが、、、)




yaku.07.jpg

庭には、パパイヤがたわわに実をつけて居ました。
今頃、色づいているかしら。




yaku.08.jpg

最終日は、以前途中でリタイアした「白谷雲水峡」に再挑戦。
今回は、「太鼓岩」まで行って、もののけの森も楽しみました。

しかし、平日ということもあってか、外国人観光客ばかり。それから、初心者コースと言えども、太鼓岩の最後のあたりはかなりきつい山道でした。
ちゃんと登山用の靴で行って、大正解。

ちょっと自信が付いたので、次回はもう少しがっつり山を歩きたいものです。



yaku.09.jpg


宿情報

HANAMANA (ハワイ語で奇跡という意味だそうです)
https://www.hanamana.org/





posted by mikihayashi at 18:27| Comment(0) | 屋久島・麦生の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

無事竣工しました! 屋久島・麦生の家

yaku.01.jpg


竣工が延び延びになっていた、屋久島・麦生の家がやっと竣工、引き渡しの運びとなり、私も現地に行ってまいりました。

建主さんが事前にコンテナで送ったテーブルが、K土間の上でとても引き立っています。

建具も、古い建具と新しいものを組み合わせたので、新築なのにちょっと懐かしい雰囲気。



yaku.02.jpg


外観はみんなで作業した「焼き杉」です。
実は、秋に行った時には全部焼き終わらず、その後も建主さんのご主人が屋久島に行っては、コツコツ作業をされて、、、

今回は、目板も焼き杉です。



yaku.03.jpg


屋根は、Studio PRANAではなかなか機会の少ないいぶし瓦葺き。

海岸が近いこの場所では、板金はすぐにダメになってしまうので、やはり瓦がベスト。




yaku.04.jpg


建主さんが、北陸の古民家から譲り受けてきた建具や、オークションで購入された古建具を玄関周りに使いました。

実はこの蔵戸はガラスを入れることになっているのですが、現状はまだ網のまま。




yaku.06.jpg


張り替えた小豆色の襖は、反対側は帯戸なんです。引き手がとてもゴージャスなのですが、この強めな色ととてもよくマッチしました。
この辺りの色選びは、建主さんの奥さま担当です。




yaku.05.jpg


こちらは新規の襖ですが、弾き手だけは古民家で使われていたもの。
辛子色も部屋のアクセントとなってとてもいい感じです。



yaku.07.jpg


この住宅の特徴は、土間リビングです。
キッチンまで含めて、Kモルタルの床仕上げとなっています。

地元の左官やさんがやったことない、というので、建主さんと一緒にモルタルに混ぜる顔料を探し、様々な人の意見も聞いた末、結局粉末状の墨を購入して混ぜてもらいました。

真っ黒にはなりませんが、これはこれでいい感じの色。



yaku.09.jpg


キッチンとの境目のカウンターの腰は、K漆喰としました。
これも、床と同じ墨を混ぜて塗ってもらったものです。


キッチンの壁はリクシルが扱っている、イタリア製の大判タイル。

この辺りも、建主さんがショールームに行ったりサンプルを取ったりして検討され最終決定されました。



yaku.10.jpg


キッチンの上は、ロフトっぽい2階の部屋となっています。
ここは、子供部屋やゲストルームとして使用する予定。



yaku.11.jpg


2階はこんな感じで、間仕切りもできます。

お子さんが小さいので、まだまだ先の話ですが。



yaku.12.jpg


こちらが洗面所。
衛生機器も建主さんが殆どネットで購入されました。
あ、もちろん私もアドバイスはしましたが。



yaku.13.jpg


浴室の床は小さな6角タイル。




yaku.08.jpg


こちらに定住されるのはもう少々先とのことですが、まずは工事が完了して満足していただけたようなのでホッとしています。


私としては、屋久島にしばらくはいけないのがちょっと残念でもあります。

みなさま、屋久島でのお仕事のご用命は、是非ともStudio PRANAに!(笑)

posted by mikihayashi at 17:41| Comment(1) | 屋久島・麦生の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

竣工間際! 屋久島・麦生の家

yaku_14.jpg

報告をすっかり怠けておりましたが、屋久島・麦生の家は、工期が遅れながらも竣工間際までこぎつけました。



yaku_15.jpg

先月現場打ち合わせに行った時の内部の様子です。
この、ロフトのような2階の窓からはマウンテンビュー。
1階のテラスからはオーシャンビューです。


yaku_12.jpgyaku_13.jpg

この日は、土間床に混ぜる松煙を持参して、試しに左官屋さんに練ってもらいました。
これは黒土間にしたいというお施主さんのご要望で、一緒に顔料を探し、これで行こうということになったのですが、さて、広い面積になった時、うまくいきますかどうか。


yaku_10.jpg

今回も外壁は焼杉です。


yaku_2.jpg

昨年10月には、うちのテルちゃんも連れて屋久島に行き、お施主さんと一緒に焼杉作り。



yaku_1.jpg

yaku_3.jpg

曇天の中、どうにか上棟にこぎつけて、上棟のお祝いも出来ました。



yaku_4.jpg

雨の後には、こんな珍しい虹が。
屋久島のお天気はとにかく、とっても気まぐれです。



yaku_9.jpg

左が棟梁の岩川さんです。久保田工務店さんには、とってもアンティークな道具達が現役で使われていて、ついついカメラを向けてしまいます。



yaku_5.jpg

次回来島は4月。
今度行った時には、完成しているはずなのですが、果たして、、、


yaku_8.jpgyaku_7.jpg





posted by mikihayashi at 00:00| Comment(0) | 屋久島・麦生の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

いよいよ始まります! 屋久島・麦生の家

モッチョム.JPG

屋久島の家が竣工してから今年で11年。
そんな中、昨年から計画していた屋久島での2軒目の住宅がいよいよ始まります。

5月の連休明け、地鎮祭のために島に向かいました。


海.JPG

乗り継ぎの鹿児島空港は雨模様でしたが、屋久島は晴れ!
但し風強し。

どれほどの強さかというと、、、

強風.JPG

こんな感じ。


地鎮祭6.JPG

心配していたのですが、翌日は風も納まり、穏やかに晴れました。

素晴らしい、地鎮祭日和です。



地鎮祭4.JPG

今回の屋久島の家も、久保田工務店さんにお願いすることになりました。
屋久島の地杉を手刻みで建ててくれる大工さんは、地元に数人しか居ないとのこと。
久保田さんはその貴重な大工さんのお一人なんです。

今回は、写真の奥に居る若い大工さん、岩川さんが棟梁を務めてくれます。




地鎮祭2.JPG

あれ?神主さんと建て主さんが薮の中へ?

実は、敷地の東側は小川が流れているんです。この先は、川です。足元に気をつけて!



地鎮祭8.JPG地鎮祭7.JPG

切麻(きりぬさ)でお祓い。

お米と和紙が混ぜてあるのを蒔くのは初めて見ました。
でも、調べるといろいろあるようですね。
色の付いた和紙だったこともあったし、、




地鎮祭9.JPG

建て主さんも、ちょっと緊張気味。
でも、滞りなく地鎮祭は無事終了しました。

Studio PRANAの地鎮祭快晴記録も更新です!



山1.JPG山2.JPG

その日の午後は、今回構造材として使う杉を切り出した山の見学にいきました。

このあたりは国有林だそうですが、傾斜も緩くて伐採作業はしやすそうなところでした。
屋久島でも、戦後植林した杉が丁度使い頃になっているということ。



有水材木店.JPG有水製材所2.JPG

山を案内してくださったのは、地元の杉材を扱っている有水製材所さん。
社長の有水さんは、前々回飛び込みで私たちが訪問したときも、笑顔で対応してくださり、今回は一緒に働いている息子さんが山を案内してくれました。

今、屋久島では庁舎の建設が始まっていて、そこでは地元の杉材を使うそうです。
地元の職人を使うことに関しては、まだ課題があるようなのですが、、



竜二くん1.JPG

今回は、屋久島でオシャレなカフェをやっている後輩も訪ねました。
竜二くんは、カフェもやりつつ、建築の仕事も屋久島でやっています。
カフェは自分でデザインして、かなりの部分セルフビルド。

屋久島に行ったら、みなさんもお立ち寄りくださいね。

ノマドカフェ
http://nomado-cafe.seesaa.net/

睡蓮.JPG

睡蓮がきれいに咲いていました。
熱帯魚も育てているようですよ。




安房2.JPG


さて、地鎮祭は終りましたが、材料は現在天乾中。
夏頃から刻み始めて、建て方は9月後半以降になりそうです。



posted by mikihayashi at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 屋久島・麦生の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする