2018年01月08日

フィレンツェ の今

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20年ぶりくらいでやってきた、花の都フィレンツェ 。
ルネッサンスの復習をさらりとしながら来たのですが、見るべきものが多すぎて、どこから回って良いのやら。
まずは大聖堂から。


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白、緑、赤の大理石装飾にまずは圧倒されますね。
クーポラに上るには予約が必要で、来週初めまで一杯とのことで諦め、ジョットーが設計したと言われている鐘楼に登りました。


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今回は、少々お高いけども美術館など72箇所が回れるというフィレンツェ カードを購入してみました。
おかげで、長い列に並ばず、優先レーンから入場できました。


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ミケランジェロのラウエンティアーナ図書館は、何度言っても圧巻です。


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階段一つにどれほどの時間をかけ、造形を完成したのでしょう。


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ウフィツィ美術館は、流石に少々並びましたが、中に入れば、人気の絵もゆったりと鑑賞できました。

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こちらは私のお気に入りのフィリッポリッピのマドンナ。


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サンタマリアノヴェッラ教会のファサードは、やはりとりわけエレガントな印象。
正面のpiazzaからの引きもあり、写真映えがしますね。


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以前行った時には、教会のエントランスに売店があってティザナ(ハーブティ)を買った記憶があるのですが、そんなものは一切なく、教会付属の薬局は別の所にお店を構えています。
今や有名になってしまった「サンタマリアノヴェッラ薬局」の本店は、高級香水店のような構え。
お値段もよろしく、買い物客は日本人や中国人ばかりでありました。
ハーブティなど売っておらず、薬草のサプリメントの売り場のみ。石鹸とポプリを買って、そそくさ退散しました。


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歩き回ってお腹が空いてしまい、ウフィツィ美術館近くの小さな食品店に飛び込みました。
トスカーナ訛りの気さくなおやじさんが、一人でやっています。
美味しいパニーニをほうばっていると、近所の人が立ち寄っては、話し込んだり、他のお客に話しかけたり。
フィレンツェの日常を垣間見た感じです。

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お腹いっぱいになりましたよ、パニーニだけで。


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今回のフィレンツェの印象は、お天気が悪かったせいもあるかもしれませんが、正直イマイチでした。
私自身がちょっと変わって来た(年を取った?)のかもしれません。

駅前が道路工事中で大混乱でした。路面電車の線路を撤去中のようです。
これからの持続可能な街としては、逆に路面電車の方がエコロジカルなのではないかと思うのですが。


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とにかく、路上駐車が多く、細くなった道を車やバイクが通り抜けていきます。
歴史的街区も、一般車の侵入を制限しているとはいえ、タクシー、搬入車、緊急車両、清掃車などがどんどん入って来て、実に歩きにくいのです。

これだけの文化遺産を抱えた世界的観光都市なのだから、自動車、バイクなどの対策をもう少し徹底して、より魅力的な街へと変わって行って欲しいものです。





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2018年01月04日

新春 2018 Felicissimo Anno Nuovo!

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新年明けましておめでとうございます。
昨年は、多くの方々との新しい出会い、新たな仕事の機会にも恵まれました。本当にありがとうございます。
本年も、引き続き一つ一つ丁寧に仕事をしていきたいと思っています。

私はというと、夫の実家で新年を迎えています。
こちらは元旦のみが休日で、人によっては2日から仕事だそうで、もう普通の活気が戻っています。

写真は昔暮らしていたことのあるBassano del Grappa。
パラディオが設計したと言われている木造の橋が有名ですね。


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穏やかな流れを受け入れながら、ゆっくり遡って前へと泳ぐ水鳥。
今年はこんな感じでいきたいものです。


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お気に入りのレストランOttoneでランチ。
今も変わらずエレガントなお店です。


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最近気になるのが、天井。
こう行った歴史的建築の空調設備はどう収めるんだろうと。
日本だと天井はあれこれ必要なものに占領されて、デザインどころじゃないので。
眺め回して見ましたが、吹き出しかリターンらしきものはここしかありませんでした。


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何度来ても、やっぱりこの街は好きです。


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今日は、初走りもしました。
こちらはVicenzaの旧市街。朝は霜で真っ白。
気ままに走って、もう20年以上連絡を取っていなかった知り合いの家具工房の前に出たので、思い切ってベルを鳴らして見ました。
家具修復職人のマリオさんが、ちょっとびっくりしながら懐かしそうにドアを開けてくれました。
パートナーのルチアさんが入院中とのことで、とても心配そうでした。
無沙汰を詫び、再会の約束をして別れました。


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今年も、力まず、焦らず、静かに前に進もうと思っています。
あの水鳥のように。



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2017年11月05日

ぐら通信☆ ねこのくしゃみ

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ZZZZZZ...
寒くなったから、弟のトラジがそばに居てくれるとぐっすり眠れるんですよ。
あ、とってもお久しぶり!
ご無沙汰してますが、ぼく(ぐら)も寅次郎も滅茶元気ですよ〜。
て、言いたかったのですが、、、、


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弟のトラジは、ここんとこ、くしゃみを連発。
また、なんか悪い噂されるようなこと、したのかな?

去年、みきさんの実家で大暴れしたみたいだし、まだ爪痕があっちこっち残っているらしいし、、、

ほんにんは、まったく気づいてないみたいだけどね。


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今朝もくしゃみ連発して、ナハチョウチン膨らましてた。
そんなわけで、トラジは初めてお医者さんに行くことになったんだ。
出かける時は逃げ回り、みきさんと追いかけっこして、大騒ぎ。

でも、お医者さんでは、若くて綺麗な先生だったから、すっかりお利口さんにネコ被っていたらしいけどね。

でもって、チクリと注射されたらしい。



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あんなに、わめきながら出かけたくせに、帰って来たらもういつも通り。
ちょっと心配して損しちゃったよ。



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ネコヘルペスウイルスとかだって。ま、猫風邪ってやつかな。
しかし、、、、


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えっ!トラジも太り過ぎだって??? ガーン!
やばっ、ぼくはお医者さんに行ったら、「超太り過ぎ」ってレッテル貼られそう。

この分じゃ、きょうからごはんの量が減りそうな予感、、、、

だって、食欲の秋なんだからさ。

トラジの検診結果にちょっとショックを受けた、ぐらでした。






ラベル: 風邪
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2017年10月09日

下町散策 清澄白河

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仕事の楽しみのひとつは、普段あまり行ったことのない場所と出会えること。
今回は、改修のご相談を受け、今面白い!と言われている清澄白河の近くに行ってきました。

この辺りは、町工場とお寺が多いのですが、こんな風情の町家も残っています。


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実は角地に建っていて、恐らく3角形の平面をしていると思われます。
お店としてまだ使われているのか、、どうか、、


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手前が平屋になっている、不思議な家が数件連なっていたり、


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食品系の工場かと思われますが、なにも看板も出ていないので確認できず。



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お寺の中の密集墓地。下町の密度を感じます。


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ふとみつけた、民家をつかったアートスペース。空間から誘発された作品に迫力で向かえられました。


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あれ?醸造所??
見学コースやレストランもあるようで、、、
次回は、じっくり立ち寄りたいところです。


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私の今回のお気に入りはこちら。不思議な空中庭園。


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この建物、材木屋さん(だった?)のようですね。
道路側のこのエレベーションに惹かれました、、、

他にも、美味しそうでおしゃれな洋菓子屋さんや、コーヒー豆を焙煎しているお店やら、ぽつぽつとあったり。

仕事ではありますが、ついでに街も楽しめそう。



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2017年07月24日

オープンハウスのお知らせ 代田の長屋

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オープンハウスのお知らせ


昨年から工事をすすめてまいりました、代田の長屋が竣工いたしました。

建て主さんのご厚意により、お引っ越し前にお披露目をする機会をいただきました。



日時:2017年8月6日(日) 11:00〜16:00
場所:世田谷区代田 (下北沢駅より徒歩15分、世田谷代田駅より徒歩10分)

見学ご希望の方は、メールにてお申し込みください。折り返し住所をお知らせいたします。
申込先: Studio PRANA  contact@prana-trees.com (林)


代田の長屋の見所

敷地21坪に建つ積層長屋。各階10坪強、2世帯の小さな住まいです。
いつもの職人チームが、東京の木を使い、手刻み、小舞土壁で建てました。
2階住戸は、化学物質過敏症の方へ配慮した仕様となっています。

外部のガラスビーズの洗い出しなど、遊びこころもあちこちに、、、

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ご来場をお待ちしております。


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posted by mikihayashi at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 代田の長屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

いよいよ始まります! 屋久島・麦生の家

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屋久島の家が竣工してから今年で11年。
そんな中、昨年から計画していた屋久島での2軒目の住宅がいよいよ始まります。

5月の連休明け、地鎮祭のために島に向かいました。


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乗り継ぎの鹿児島空港は雨模様でしたが、屋久島は晴れ!
但し風強し。

どれほどの強さかというと、、、

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こんな感じ。


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心配していたのですが、翌日は風も納まり、穏やかに晴れました。

素晴らしい、地鎮祭日和です。



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今回の屋久島の家も、久保田工務店さんにお願いすることになりました。
屋久島の地杉を手刻みで建ててくれる大工さんは、地元に数人しか居ないとのこと。
久保田さんはその貴重な大工さんのお一人なんです。

今回は、写真の奥に居る若い大工さん、岩川さんが棟梁を務めてくれます。




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あれ?神主さんと建て主さんが薮の中へ?

実は、敷地の東側は小川が流れているんです。この先は、川です。足元に気をつけて!



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切麻(きりぬさ)でお祓い。

お米と和紙が混ぜてあるのを蒔くのは初めて見ました。
でも、調べるといろいろあるようですね。
色の付いた和紙だったこともあったし、、




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建て主さんも、ちょっと緊張気味。
でも、滞りなく地鎮祭は無事終了しました。

Studio PRANAの地鎮祭快晴記録も更新です!



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その日の午後は、今回構造材として使う杉を切り出した山の見学にいきました。

このあたりは国有林だそうですが、傾斜も緩くて伐採作業はしやすそうなところでした。
屋久島でも、戦後植林した杉が丁度使い頃になっているということ。



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山を案内してくださったのは、地元の杉材を扱っている有水製材所さん。
社長の有水さんは、前々回飛び込みで私たちが訪問したときも、笑顔で対応してくださり、今回は一緒に働いている息子さんが山を案内してくれました。

今、屋久島では庁舎の建設が始まっていて、そこでは地元の杉材を使うそうです。
地元の職人を使うことに関しては、まだ課題があるようなのですが、、



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今回は、屋久島でオシャレなカフェをやっている後輩も訪ねました。
竜二くんは、カフェもやりつつ、建築の仕事も屋久島でやっています。
カフェは自分でデザインして、かなりの部分セルフビルド。

屋久島に行ったら、みなさんもお立ち寄りくださいね。

ノマドカフェ
http://nomado-cafe.seesaa.net/

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睡蓮がきれいに咲いていました。
熱帯魚も育てているようですよ。




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さて、地鎮祭は終りましたが、材料は現在天乾中。
夏頃から刻み始めて、建て方は9月後半以降になりそうです。



posted by mikihayashi at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 屋久島・麦生の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月03日

自宅のプチ改修 〜工程と工事費〜

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前回のブログから3週間も経ってしまいました。
なかなか、工事費のまとめができなくて、、、

今回のプチ改修では、多くの方々に本当にお世話になりました。

まずは、マンションリフォームの会社に勤める、もとStudio PRANAスタッフのさやかちゃん。
現調してくれて、工期、見積り(社員価格で)、下地クロスの提案までしてくれました。
しかしながら、、当方の予算が低過ぎて、結局お願いできず、、、ゴメンナサイね。
見積りは、本棚別で130万強。内容を精査しましたが、決して高い金額ではありません。

ただ、できることは自分でやろうと思ったので、そうなるとちゃんとした会社にお願いする訳にはいきませんね。会社である以上、経費や利益は考えないとなりませんから。

ということで、いつもお世話になっている職方の方々に直接お願いし、できそうなことは極力自分ですることにしました。

いつもやっている、仕上げ材の選定も、自宅となると迷いますね〜。
塗装面積を拾ってから、塗り分けするにもペンキの無駄がでないように割り振って、、
と、普段やらない調整が多々ありました。



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マンションの管理組合に工事の申請をし、マンション内に工程表を張り出し、ご迷惑をおかけする住戸にご挨拶状を投函し、事前準備完了。

工程も、週末はイベントやらなんやらと用事が入っているため土日は休みとし、塗装工事が素人施工なことと、それぞれの職人さんにも配慮して少し工期にゆとりをもって組みました。

結果としては予定通り終了!
工事管理者としては、とりあえず合格でしょうか。



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やはり、いつも現場で職人さんたちとおつき合いさせて頂いていることもあり、諸々サービスして頂いいた結果この費用で収まりました。

私がやったことは、材料の拾い出しと発注、工程管理、共用部の養生、居室の幅木撤去、塗装の養生と塗装全般、ゴミ捨て、お茶だし等等。

本棚は後日別途発注ですから、当初の見積りと比較すると、リフォーム費用は工務店さんにお願いする半分以下となりました。

しかしながら、3週間私は通常の仕事はほとんどできませんでした。
夜9時頃まで、ひとり残って塗りムラを直したり、、、
私の人件費、どのくらいかかったのでしょうね。



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お世話になった職方の皆様、Studio PRANAスタッフのテルちゃん、本当にありがとうございました。

御陰さまで、快適に過させていただいております。(ぐら&寅次郎も含め、、)

さて、セルフビルドや直営方式で自宅改修をお考えの皆様、Studio PRANAでサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。(笑)



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posted by mikihayashi at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅のプチ改修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

自宅のプチ改修 〜仮住まい@神楽坂〜

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猫たちはしかなく実家で預かってもらったのですが、我々人間は「え、3週間も?」とのことで、実家の間借りはかないませんでした。

じゃ、ウィークリーマンションでも探そう、となりました。
せっかくだから、仮住まいも楽しもう!と思い、夫の通勤に楽なこと、生活しやすくて美味しいものが食べられることを考えて、私の生まれた場所でもある、神楽坂を選んだ訳です。



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引越初日から、カナルカフェで夕暮れのビールを頂き、大満足!



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毘沙門天の前を行ったり来たり。
そうだ、明日の朝のクロワッサンを買って帰ろう。



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実は、隈さんの赤城神社も今回初めて訪問。

狛犬さんもモダンですね。



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ところで、私の借りたウィークリーマンションですが、HPでは「有名建築家のデザイン」となっております。
こちらを設計した建築家さんをご存知の方、教えて下さい。

広くはありませんが、使い勝手は良いお部屋でした。
料理をしようと思うと、ちょっと辛いけど、一応ガスコンロが2口あったのも良かったです。
お値段も、キャンペーン期間だったこともあり、さほど高くなく、、

食器はちょっと不足で、100円ショップで買い足しましたが。


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ちょっと小洒落た居酒屋さんに入ったのですが、焼きおにぎりがお茶漬けになって出てきました。
2度美味しい感じで、これもありかなと。



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神楽坂にあるイタリアヴェネト料理のお店、「ステファノ」にも初めて行ってみました。



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トリュフのパスタ、なるほどのお味。
ちょっと高いけども、、


ティラミスはもともとヴェネト州のトレビゾのドルチェなんですよね。
なるほど、本格的でした。



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週末は賑わう神楽坂も、平日の朝はこんな感じ。
でも、意外と出勤する人、通勤してくる人が結構いたのは驚きでした。



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これ、神楽坂のイベントなどの案内板です。

ところが、ウインドウがあるのは、普通の分譲マンションの前なんですよね。
こういうのを見ると、神楽坂の人、神楽坂に住む人、神楽坂に建築する人の街への思いや愛情を感じます。

魅力ある街は、こうやってつくられるんですよ。

仮住まい、しっかり楽しみました。


さて、次回は最終回。工程と気になる工事費、明かしちゃいます!







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2017年04月08日

自宅のプチ改修 〜ぐら&寅次郎の仮住まい〜

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暗がりで、少々不安そうな、ぐら。
それもそのはず、改修工事の間、実家に引越させられ、慣れない場所で落ち着かない様子。
何回か、預かってもらっているのですが、いつもダメなんですね、これが。

押入の戸を自分で開けて、ずっと隠れっぱなし。さすがに3週間程経って、呼べば出てくる様になり、父には警戒しなくなりましたが。



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更に大変だったのが寅次郎。

私が呼んでも、知らん顔。そばに近づけば隠れるか、威嚇するか。
手を出そうものなら、爪を立てて引っ掻き、更に激しく「シャー!!」

そもそも、家から連れ出す時が大変でした。マンションの廊下をキャリーで運ぶ間中、大声で泣き叫び、ご近所さんが虐待ではないかと心配して出てくる始末。

結局、工事が終ってもなかなか捕獲できずにおりました。しかし両親に早く連れて帰ってとせがまれ、ある日アシスタントのテルちゃんに協力を頼み(うちのアシスタントはこんなことまでしないとなりません)、二人とも手袋をし和室に追い込んで、格闘の末捕獲成功。

全く、手のかかるヤツ、です。


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一足先に帰ったぐらは、大満足でありました。

帰宅直後は、おしゃべりしまくり、というか、うれしそうに鼻歌まじりで家中歩き回っておりました。
しかも、トラジがいないから、全て独占、我が物顔。

私にも、甘えて、まとわりつくこと、大変。

ま、やっぱり我が家が一番ってことね。

その後、強制送還させられた寅次郎も、家に帰った途端、以前の甘ったれ坊主に戻りました。
威嚇しまくる恐ろしい猫は何だったんでしょうね。
多重性格なのか、、
それでもって、ぐらが私の膝に乗っていると、「やだやだ、ぼくが乗る!!」といってぐらを追い払ったり、とにかくワガママ全開でして、ぐら兄貴にちょいと「うっとうしいヤツ」と思われたようでした。
だから、もっと早く帰ればよかったでしょ、トラジ。

ま、とにかく、無事帰宅完了いたしました。

そして、


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本棚がきたらと、自分たちの居場所だと思ったようで、いつもこの状態。




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まあ、一応こちらも想定はしてましたが、CDの間にまで入り込むとはね。




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やはり、暖かくて杉の質感は気持ちいいのでしょう。

お昼寝場所に活用されております。

帰宅直後はギスギスしていたぐらと寅次郎の関係も、以前のほどよい仲良しに回復しました。

めでたし、めでたし。


ということで、次回は私たち(人間)の仮住まいの様子、報告します。

posted by mikihayashi at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅のプチ改修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月05日

自宅のプチ改修 〜杉の本棚〜

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12月になって、待ちに待った本棚がやってきました。

応援している若手大工さんのひとり、小塚さんに今回はお願いをしました。

建築の大学を出てから、自分の手で作りたくなって修行。今は一人親方として、家具や建具まで作っちゃうなかなかのセンスの持ち主です。



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私から本棚の寸法を図面でお伝えして、何回かやり取りをしました。
小塚さんは作業場で全て材料を準備し、現場で組み立てるだけの状態にされたようですが、搬入のこともあるので、基本的に材は全て板の状態。

材料が運ばれた時には、「こんなに使うの?」とちょいびっくり。



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材料は岡部材木店さんのもの。飯能の杉です。
お友達なこともあって、いい材料をちょいとサービスしてくださったようです。
ありがたいこと!




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朝から作業して、組み上がった時は、お日様が傾いていました。

いい感じです!



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家中が、杉の香りに包まれました。

心配なのは、うちのやんちゃ坊主たちの爪跡ですが、、、ま、しかたないかなあ。



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というわけで、本棚はやっぱり、猫たちの居場所ともなりました。
かなり心地いいようで、しょっちゅう乗ってますね、この上に。



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ホゾや象眼など、小さなディテールを丁寧に見せる、素敵な本棚になりました。
小塚さんの提案で、側面は羽目板が取り替えできる様になっているのですが、あれよあれよと言う間に、天板がもう既に傷だらけ。

あきらめるしか無いのかな。


というわけで、次回は番外編として「ぐら&寅次郎の受難(?)」です。お楽しみに!









posted by mikihayashi at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅のプチ改修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする